ソーシャルアパートメントってどう?入居5年が語るメリット&デメリット20選

シェアエコ体験記

※入居してから5年間で暮らしのメリット・デメリットをまとめる為にこの記事は80回以上追記しています※

東京へ単身移住して孤独な生活を続けて3年。そんな私がシェアハウスを調べ尽くした結果、辿り着いた答えがライフスタイルを充実させたい、都市部に住む独身は、シェアハウス型マンション「ソーシャルアパートメント」に住むべきということです。

シェアハウスに住むということに抵抗が多い人は多いはずです。

しかし、シェアハウス暮らしのデメリットと思われる点はすでに克服されつつあるのをご存知でしょうか?

他人と一緒に暮らすシェアハウス、実際に住むとなると心理的ハードルの高さを感じて踏み込めない人も多いかと思います。

イベントの集合写真の印象で、「パリピ」な暮らし方というイメージを持たれている方も多いかもしれません。

しかし、イベント時の過ごし方は、実際にシェアハウスで過ごす時間の数%以下。普段の日常生活ではどんな過ごし方なのか。知られていない実態をご紹介します。

一人暮らし歴8年ですが、シェアハウスには元々抵抗がありました。上京して孤独を感じても、シェアハウスに住むという選択をするまでに、1~2年も迷ってしまいました。

なぜなら、シェアハウスには以下のような欠点があると思ったからです。

  • 一人だけでゆっくり過ごす時間が減る。
  • 入居者と馴染めなかったら心安らげる場所がなくなる。
  • 好きな時に水回り(キッチン・風呂・トイレ)が使えないストレスがある。

などの理由があるからです。

こうしたシェアハウスの欠点を、自分は到底受け入れることができませんでした。

シェアハウス関係の個性的なサービスや物件もたくさんの種類が存在しますが、上記のデメリットを克服できるものではありませんでした。

しかし!

これらの欠点を全て克服したシェアハウス「ソーシャルアパートメント」の存在を知り、非常に興味を惹かれて実際に住み始めました。

結論から言うと、都市部に住んでいる独身20歳~40歳の居住スタイルとしては本当にメリットしかないくらい快適です。

そんなソーシャルアパートメント住人歴4年目の私が、日本一詳しくメリット・デメリットを紹介します。


夜0時頃の実際の写真。平日の夜20時~23時以外にラウンジにいるのは1~3人程(50人規模の物件の場合)

一般的なシェアハウスの欠点を克服した「ソーシャルアパートメント」

ソーシャルアパートメントとは、「鍵付きの一人暮らし部屋」+「ラウンジなど充実した共用部」で作られた賃貸マンションです。一人暮らしのような生活と、ラウンジでの交流の両方を楽しめるコンセプトです。
東京、大阪、神戸、札幌などに39棟、約2,000戸を構えるグローバルエージェンツという法人が運営しています。

そんな中、私が住むソーシャルアパートメント三鷹(三鷹駅から徒歩8分、部屋数49室)は、住居者は男女ほぼ半々、約30歳をボリュームゾーンとして、下は大学生から上は40代までが入居中。

入居者は、JR、大手百貨店などの大企業からベンチャーまで様々な会社員、フリーランスで働く人、アジア、ヨーロッパ系の外国人など、職業、人種、性別も適度にバラバラで多様性のある人々の社交場になっています。

家賃は共益費など込みで、8万6千円程度。水道、電気代などの共益費やWifi費用分を差し引くと、実質の家賃は7万円相当。同様の立地で、1DKだと平均家賃は9.9万円(※)。一人暮らしするより約3万円も家賃を節約できる暮らし方です。
※SUUMO検索で1DK、三鷹駅から徒歩10分以内などで指定した平均値を算出

具体的にシェアハウスの欠点のどこを克服しているのか見てみましょう。

ソーシャルアパートメントと他の居住形態の徹底比較

居住形態
居住目的
家賃
プライバシー
住人との
距離感
一人暮らし 高い あり 住人と交流なし
シェアハウス 家賃の安さ
or 交流
安い 少ない 深い人間関係
ソーシャル
アパートメント
交流 安い~普通 あり 適度な繋がり

一般的なシェアハウスより家賃はやや高くなってしまうデメリットと、深い人間関係を求める人には合わない部分もあります。

ソーシャルアパートメントに実際に住んで分かった本当のメリット・デメリット全20選

メリット

入居者の10%は学生時代のクラスメイトと出会った時のような「一生の友達」が社会人になってから作れる。

週5回も共有部を業者が清掃するので、水回りの面倒な掃除がゼロで楽ラク。

③キッチンが広い&最新のキッチン家電や調理器具が揃っていて料理が楽しい。

➃自炊をはじめる人が多い(周りが自炊を頑張るから自分も頑張る)

⑤一人暮らしだと気づけない生活アイデアが共有されて暮らしに便利(料理のコツ、周辺の安い店の共有)

⑥作りすぎた料理のシェアや住人のおみやげなどで、食が充実。

入居者全員がグループLINEに入り、必要に応じた交流があるのが面白い(LINEグループ種類:入居者全体用、男性全体用、女性全体用、〇階フロアメンバー用、マラソン部など)

コミュニケーション能力が鍛えられる。(異業種、別世代と半強制的に交流する環境になる為)

⑨季節のイベントや最近の流行りがラウンジにいることで時代遅れにならずに知ることができる。

⑩入居者全員が専用サイトでプロフィールを確認でき、毎月一人と出会いが増えるような適度な刺激に恵まれる。

⑪全員必ず参加しなければいけないイベントはないので住人との距離感が自由な生活ができる。

デメリット

①内覧は一人一物件までしかできない(アパートメントは満室のところも多く、一人に対して多くの物件を内覧させていない)

インターホンがない(宅配業者に電話してもらい、玄関まで取りに行く仕組み)
→他の住人が代わりに郵便物を受け取ってもらう文化あり

定期的な一斉清掃で、共有部に私物を置いておくと問答無用で撤去される
→取り戻すのに数千円が必要。

ラウンジに来るメンバーは入居者の50%程度。入居者の数だけ交流があるわけでなく、約半分のメンバーはラウンジに一切顔を出さずに生活。

⑤鍵付きの部屋はありますが、若干の音漏れはあるので、テレビ音量や音楽などの音が大きくなりすぎないように気遣いする。(実家で家族で住んでいた時のイメージ)

⑥トイレや風呂の隣の部屋だと年1回間違えて部屋を開ける人がいる。(個室のドアに鍵をかけなくても1フロア12人の部屋の前の廊下が相互監視の役割を果たすので、勝手に入られる可能性は低い。)

⑦玄関の部屋番号別の傘置き場で、ビニール傘が獲られやすい位置だと、年1回ペースで盗られる。(ビニール傘は使用しないのがオススメ)

⑧同じ空間を共有しているからこその接点の多さが人間関係の維持に大きく、退去すると人間関係も離れることが多い。(退去しても、ずっと仲良しの人同士もいる)

⑨家賃が低い物件は交流目的が減り、家賃が高いと社会的ステージの高い人(医者、大企業の役職あり、トレーダー)が増える傾向がある。事前に物件の雰囲気とのミスマッチに気を付ける必要がある。

5年間住んで感じた、事前イメージと違った13つの部分


平日夜のキッチンの写真。同時に4人以上が使えて必要な調理器具も網羅されている。

「ソーシャルアパートメント三鷹」に4年間住んで分かった事前イメージとの差をお伝えします。

人見知りでもラウンジに馴染むことは可能

元々、他人同士で住む場所であり、毎月人も入れ替わるため、新しい人を受け入れる文化が自然にできているので安心です。

私自身、「入居して1カ月間は、極力ラウンジに顔を出して、一人ずつあいさつをする」を徹底したことで、人見知りでも馴染むことができました。

ラウンジは落ち着いた大人の社交場

入居者48人の中で、ラウンジに顔を出すメンバーは40%程度。平日の夜の場合、ラウンジに同時にいるのは2~6人くらいで意外にも少ないです。

日常的には、ほのぼのと2~6人で会話を楽しんだり、1人でまったりご飯を食べたりすることの方が多いのが実態。交流するか選べる雰囲気なので、ストレスなく過ごせます。
※新設された物件の場合、はじめの一ヶ月は交流会などでかなり騒がしくなることも多い。

インターホンがないが、特段問題なし

インターホンがないことに入居直前に気づいて不安でしたが、宅配の荷物は配送業者と電話でコンタクトしながら受け取ればOK。不在時でも、例えばLINEで他の入居者にお願いして、受け取ってもらうこともできるため、特段困ったことはありませんでした。

高価なモノ・サービスの共有でリッチな生活ができる

高級なブレンダー、コーヒーマシン、乾燥機付洗濯機などを皆で「シェア」する仕組みで、生活の利便性は大幅にアップ。

駐車場にはタイムズカーシェアがあり、車を所有する必要はほぼないです。

部屋の音漏れはあるけど意外にストレスではない

テレビや音楽の音量が大きいと部屋の外に音漏れします。共同生活なので、音がうるさければ、そのまま伝えられる関係があるのでストレスではありません。実家で家族と住んでいた時のイメージです。

洗濯機が混雑して困ることはない

「洗濯機も前の人が使用していたら、使えない」というシェアハウスにありがちな不満ですが、他人の使用後の洗い物はカゴに入れてどかしておいてOKというルールがある為、4つある洗濯機が全て使えない状態はほぼ起きません。

キッチン器具は自分で用意するものゼロでOK

調理器具か完備されており、食材&調味料以外で自分一人で用意しないといけないものはゼロなのが快適。あえていえば、炊飯器は共有の調理器具の中にはなしで、毎回部屋からもってくる必要あり。

「キッチン」「トイレ」「風呂」は意外に混まない

社会人は生活時間がバラバラなので同時に混むことがほとんどなし。

・キッチン…50人規模だと4つのキッチンスペースがあり、各スペース広めなどで、8人で同時作業も可能。

・トイレ…各性別25人に対して、5カ所のトイレがあり、入れなくなることはなし。

・風呂…各性別25人に対して、男性3カ所、女性4カ所あり、混雑タイムだと男性は5~7分待つ可能性あり。女性風呂は、20分待つこともあり。混んでいる時に数分置きに空き状況を見に行くのではなく、30分~1時間空けて見に行く方が好ましい。

意外にラウンジでのテレビの取り合いがない

ラウンジテレビをよく見ている人がいない。住人同士でチャンネル争いなどはなし。
好きな時に好きな番組を見ようと思えば見える。みんなで夜にゲームや、ネットフリックス視聴会などはあるけど、
地上波でどうしても見たい番組を持っている人は少ない。

料理が得意な人が人気になりやすい

生活を共にする中で、明確にスキルが活かされる場面はキッチンでする料理。
料理のうまさが可視化されやすく、コミュニケーションのキッカケになる為、料理が得意だと人気になりやすい。

ラウンジで騒いだ騒音で警察を呼ばれがち

夜中に騒いでしまい、ご近所の方からクレームが警察に入ることもしばしば。一定程度気を付けつつも、メンバーが入れ替わると結局同じような騒音を起こしてしまう。

警察を呼ばれることに慣れてしまっている物件も多い。

近所の外食の開拓が意外に捗りにくい

家で自炊もイベントもしやすいので、外食の開拓が当初予定より進まない。

一方で、外食をよくする人から、美味しいご近所のお店の情報が入りやすい。

意外に平和な日々が続きやすい

共有部の監視カメラによる効果だけでなく、集団で同じ住居ゆえに「危ないことをする人」のリスクは共有されやすく、それゆえ対策も早い。

信用できる人、信用できない人などもすぐに分かる環境で、適度な相互監視の環境が、一般的な一人暮らしより安全な住環境を提供してくれる。

入居者の属性

社会的な側面

  • 働いている業種は完全にバラバラ。
  • 新しい情報にアンテナを張っている人が多い。
  • 主に英語が得意なバイリンガルが多い。

性格的な側面

  • 本質的に人とつながりたい、イベントを一緒にやりたい人が多い。(企画に対しての集客がしやすい環境)
  • オープンで社交性な人が多い。人と共有することへの抵抗感が少ない。
  • 一方で人見知りも多い。(※人見知りゆえ、つながりやすい環境に逆に身を置きたい)
  • ラウンジによくいる主要メンバーの性格属性は「一人ではいられないタイプ」「寂しがり屋」が多い。(見た目や雰囲気では分からない)

入居による精神的なメリット

  • いろんな属性の人(性格・趣味・志向)と関わることで許容範囲が広がる。
  • フィードバックを得られる機会が多く、自分を省みる機会が増える。
  • 多様な人との交流を通じて、社会常識が身につく機会が増える。
  • 似てない属性の人話す機会が増える。
  • ご近所、親戚くらいの近さ、家族っぽい人、友人っぽい人、兄弟っぽい人との関係ができる。

入居者用サイトも存在!SNSで、入居者全員がオンラインで繋がる

入居者用サイトで入居者のプロフィールは確認できます。SNSでも繋がっているので、SNSのオフライン版のような共同生活を楽しむことができます。

目的別にLINEグループがあり、その種類は多様。入居者全員、男女別、フロア別という定番グループ。普段の生活や全体イベントに関する情報共有をします。
一方で、キャンプ部、マラソン部、ラーメン部などの趣味別LINEグループで、趣味の合う人だけの繋がりもあります。

物件のオススメな立地

都市部に物件が多い中で、近くに自然が多い場所がオススメ。(運動エリアや、運動イベントがしやすくなる)

入居から1ヶ月でやった事や感じた事

初日、「とにかくはじめが肝心」なので、50名以上いる入居者の大半の顔と名前を一致させるため、引越後。早速、ラウンジデビューして声をかけました。全員が暖かい感じで相手をしてくれます。新しい人を迎え入れる文化が根付いていることに感動。

2日目、朝6時前に目覚めました。トントントンという階段を降りる足音が聞こえて、他人の生活音で目覚めるのが久しぶり。不思議と心地良い目覚め。部屋の中の音は思っていたより静かでしたが、周りの生活音は実家暮らしの時と同じくらいです。

入居1ヶ月で見えてきた事、現在の物件が3年前にできたタイミングで入った初期メンバー達はやってみたいイベントを一通り経験している為、今は継続されていない部分も多いという事。新しい入居メンバーがやってみたい事は、現在のイベントでは実施されていません。

一方で、新規で入ってきた組は割と新しいことをしたがるため、そちらでのイベントに乗っかることが増えています。

ソーシャルアパートメントがオススメな人とオススメでない人

オススメな人

  • 一人暮らしより家賃を月3万~4万円安くしたい人
  • 地方から上京して人との繋がりに飢えている人
  • 20歳~40歳の独身で自然な出会いで恋人を見つけたい人
  • 人と交流するタイプの趣味がなくて孤独になりやすい人
  • いろんなイベントを企画するのが好きな人
  • 掃除が苦手な人(水回りが共通タイプの物件の場合、週4~5回の頻度で全て掃除してもらえる)
  • 異業種の人や海外の人との交流をしたい人
  • コミュ力を鍛えたい人

オススメでない人

  • とにかく安ければ良いという人(一般的なルームシェアの方が安くなります)
  • 濃密な人間関係を求める人(一般的な一軒家のシェアハウスの方がオススメ)
  • すでに平日夜や休日の予定がいっぱいで充実している人
  • 住人との交流を楽しむ気がない人
  • 40歳以上でネガティブ or 何かしらの魅力がない人(若者との交流に引け目を感じてラウンジに来なくなってしまう可能性あり)
  • モノが多くて断捨離する気がない人
  • 水回りを他人と共有するのがあり得ないと考える人(実際は慣れの問題で、1ヶ月以内に慣れてしまうことが多い)

共同体の中で暮らす方が人間生活として自然

ソーシャルアパートメントでの生活を4年間経験して感じたことは、今の方が一人暮らしより「人間として自然な暮らし方」であるということ。

今考えると、家やモノを全て「所有」して、共同体から離れて一人で生活を完結する暮らし方は、むしろ「生活の固定費も高い上に孤独になる」という「二重苦」な生活でした。

シェアハウスの欠点はすでに克服され、SNSとも融合した新しい暮らし方が再構築されつつある時代。都市部の20〜30代の暮らし方としては「一人暮らし以上に当たり前な暮らし方」と して、認知されても良い時期ではないでしょうか。

シェアハウス型マンションで月10万円節約する都市部の共助な暮らし方

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  2.  入居1ヶ月以内にコミュニティに馴染むためにやった方がいいこと
  3.  SAを活用した婚活で上手くいくパターン・失敗するパターン
  4.  SA入居と相性が良い趣味のグループの作り方
  5.  「退去した後は人間関係が続かない」を防ぐ方法

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